柏崎の代表的な年中行事に「えんま市」があります。
毎年6月14日から3日間、本町など目抜き通りで行われる露店市は、村上大祭(新潟県村上市)、蒲原大祭(新潟市)と並び、新潟三大高町(たかまち)のひとつとされています。
もともと柏崎市東本町にある閻魔堂の馬市だったものが、文政年間(1818〜1829年)には露店が立ち並ぶ縁日の形態となったと伝えられていますが、その起源は200年前とも300年前ともいわれています。
えんま市が新潟三大高町に数えられるほどの規模になったのは、柏崎の位置と6月15日前後という日取りが要因のひとつといわれています。全国各地の祭りや市を次々廻っている露天商人が一堂に会するのに都合が良かったからで、現在でもえんま市の大きな楽しみのひとつとなっています。
また、季節はちょうど衣替えの時期にもあり、自然に呉服市が立つようになり、陣屋役人が博徒たちの丁半勝負を黙認したことも影響したともいわれています。
えんま市になると笹団子が食べたくなるのは、ずいぶん昔から必須アイテムだったからに違いありません。近郷近在から、携帯食として日持ちのする笹団子を持ってえんま市に出かけてきたからなのでしょうか。
「えんま市」は、もともと柏崎市東本町にある閻魔堂の馬市だったものが、文政年間には露店が立ち並ぶ縁日の形態となったと伝えられ、その起源は200年前とも300年前ともいわれています。そのせいか閻魔堂のまわりは昔ながらの露天がいっぱい並びます。期間中の露店の営業時間は午前10時から午後10時まで。臨時列車が運行され、バス路線も変更になります。
そして「えんま市」とともに柏崎に夏がやってきます。海水も温み、マリンスポーツや釣りを楽しむ姿が増えてくるのもこのころからです。
もうひとつ忘れてはいけないのが笹団子。昔は6月ころになると各家庭で笹団子を作っていたので、家庭によって微妙に味に違いがあり、親戚のあの家の笹団子は美味しいとか、お隣からいただいたのは甘かったとか、笹団子をいただきながら話が弾んでいました。
いまでは笹団子を作る家庭は少なくなりましたが、柏崎だけでも十数件のお店が製造販売しています。お店ごとに作り方や味にこだわりがあり、味比べも楽しみのひとつです。おひとついかがですか?