高田城公園

高田城は、江戸時代に徳川家康の六男・松平忠輝公の居城として築かれました。その城跡に造られた高田公園は、春の桜、夏のハス、秋の紅葉、冬の雪景色へと四季折々にその表情は鮮やかにかわります。


四季折々の彩り鮮やかな高田城公園

高田公園は、徳川家康の6男、松平忠輝が築城した高田城の城跡公園。城地の縄張りと工事の総監督は忠輝の舅の伊達政宗といわれています。
高田城は1614年7月完成しましたが、2年後に松平忠輝は父家康から勘当され、所領を没収されて伊勢朝熊へ流刑となります。その後、松代の松平忠昌が高田藩主となり6年間藩政を司ります。この時期に高田の賑わいが築かれることとなりました。

高田城は高田平野の菩提が原に築かれた平城で、本丸の四方を取り巻くように二ノ丸、南に三ノ丸、北に北の丸を配し、関川、青田川などを外堀として利用し、すべての曲輪に土塁が採用され、石垣は築かれませんでした。天守閣はつくられず、三重櫓が代用とされましたが当時の外観はよくわかっていません。

時代は下り、明治42年、旧日本陸軍第13師団の入場を祝い、2,200本の桜を植樹したことが観桜会のはじまりとなります。現在は約4,000本の桜(ソメイヨシノ)が咲き誇り、日本三大夜桜のひとつとして、毎年たくさんの人が訪れます。桜並木をライトアップした「さくらロード」も人気で、三重櫓と桜がぼんぼりの明かりに映え、お堀の水面に映る様はとても優雅で幻想的な景観になります。

また夏には外堀を蓮が埋め尽くすように咲き誇り、その規模と美しさは東洋一とも称され、蓮の見頃には「上越蓮まつり」が開催されます。
そして秋には色とりどりの葉が訪れる人を楽しませてくれる人気の紅葉スポットに、冬には幻想的な雪景色となり、四季折々の美しい表情を見せてくれます。

広大な敷地内には、高田城三重櫓をはじめ、ブロンズ・プロムナード、総合博物館、小林古径記念美術館、小林古径邸、高田図書館、陸上競技場、市民交流施設高田公園オーレンプレザなどの施設があります。(小林古径記念美術館は日本画に関心のある方にはオススメですが、小林古径邸敷地内に移転する工事中です。オープンは2020年秋の予定です)。