新潟県立近代美術館

新潟県の県立美術館は長岡にあります。新潟市の万代島美術館は分館で、かつての長岡現代美術館の半数のコレクションを収蔵していることもあって長岡に本館が開設されました。

長岡市の中心にほど近い、緑豊かな“千秋が原ふるさとの森”に位置する「新潟県立近代美術館」は1993年7月に開館し、「世界の美術」、「日本の美術」、「新潟の美術」をテーマにした作品が常設されています。

建物は、自然が織りなす四季折々のドラマと美しく調和した“緑に囲まれ、屋上庭園をはじめ敷地内の随所に配した緑、館内に自然光をふんだんに採り入れるための天窓を多く設けたことが特徴です。

十分な広さをもつ企画展示室と３つの所蔵品展示室、データベース室、講演会やイベントのための講堂、創作発表の場として設けられたギャラリーなど設備も充実しています。

エントランスホールでは、ロダンの作品《カリアティードとアトラント》がお出迎えしてくれます。傑作《青銅時代》(1876年)と同じ時期に制作されたものと考えられ、ロダン研究の上でたいへん貴重なものです。
威厳をもった大胆で力強い肉体表現には後の作品に継承、発展していく要素が含まれています。